走行距離と車買取査定額の関係

走行距離は重要

車の査定士が車を査定する場合、最初にどこを見るかといえば、

 

1走行距離

 

2年式

 

3状態

 

の3つです。

 

走行距離がとりわけ重要なのはそれが人間の「老化」のようなものだからです。つまり走行距離を見れば残りの「余命」が分かります。そこから査定額も自ずと決まってくるわけです。車は様々な精密な機械、電子部品等から出来ています。そして結局全ては消耗品といえます。

 

つまりそれぞれの部品、パーツにも寿命があるわけです。ライトバルブなどは交換すれば済みますが、エンジンや冷却システムなどは変えたら変えたでものすごく高くつくわけです。となると、走行距離はある程度このくらいまでならこのくらいの価格で売れるといった「高く売る目安」があるのでしょうか?

 

査定額と走行距離

「一般財団法人 日本自動車査定協会」という協会が走行距離について定めているのは1年間で平均1万キロということです。

 

つまり3年間で5万キロ乗っていれば「長い」、5年間で3万キロ乗っていれば「短い」となります。ですのであなたが売却しようとする車の年式と走行距離をまずチェックするのが良いでしょう。

 

もし5年前の車で6万キロ乗っていれば「やや長い」となり、平均買取相場より査定額がやや低くなる可能性があるということです。しかし、短ければ短いほど良いというわけではありません。5千キロしか乗ってないといってもそれが15年前の車であれば、細かいパーツや電気制御系に劣化が生じている可能性がありますから当然ながら査定額は下がります。

 

つまり走行距離も他の要素、年式や車の状態との兼ね合いで判断されるということになります。同時に、年式は古いけど走行距離が極端に短い場合は、普段全然車に乗ってないと判断されることがあります。

 

車というのはガソリンエンジンなど動力系がメインであり、これはある程度走らせたほうが状態が良く保たれます。さらにパッキンなどのゴムの部分も使ってないと劣化が進みます。とりわけタイヤのシャフト周りのパッキン、ガスケットなどがそうです。

 

走行距離が長いと査定は安くなるのか?

かつて自動車買取業界、中古車業界では10万キロを越えた車を過走行車、5万キロ以上走った車を多走行車と呼んでいたことがあります。

 

つまり5万キロ、10万キロという大きな区切りで車の部品や消耗品に相当の劣化が推測されるわけです。

 

また10万キロを超えると事故率も高くなります。ただこれは一昔前の話であり、現在のエンジン性能であれば10万キロを越えたくらいでエンジンがおかしくなるということはまず考えられません。

 

これは日本の優秀な車検制度が背景にあります。

 

また過走行車、つまり10万キロを越えた車といえども、当然まだ全然乗れるわけですから業者はベトナム、ミャンマー、最近ではアフリカなどに輸出をします。海外のオークションにかけると日本で売るよりも良い値で売れることが多々あります。

 

ただし自動車の関税が高い国、タイやシンガポールでは関税障壁のため需要に対して供給が少ないことが現実ですが他の東南アジアの国々では日本車はそれだけで重宝されます。ですから海外への卸しルート、海外ディーラーとのつながりのある買取業者なら多少走行距離が大きくても、少なくとも海外との取引がない国内のディーラーよりも高い査定額がつきます。

 

メンテナンスの大切さ

最後になりますが、どの査定士も口を揃えて言うことは、丁寧にしっかりメンテナンスされている車は走行距離が大きくてもやはり良い査定額がつくということです。

 

ブレーキパッド、タイミングベルト、Vベルトなどのメンテナンスがしっかりされているか。オイルは定期的に変えていたかどうか?これら日頃のメンテナンスによって車の寿命はかなり変わってきます。

 

飛ばしたり急ブレーキをかけたり、制御系、動力系に負担がかかる無理な運転をしないことも将来高値で車を売るためには重要なことです。